あるいは鹿児島の平佐焼かもしれません。心和む、おおらかでのびのびとした肌と形。日本の磁器は、江戸初期、朝鮮半島から渡ってきた人々によって伝えられたといいます。電気もなくガスもなく、木や水や風や太陽光といった自然エネルギーに頼る中での焼き物作りは、いったいどのようなものだったのか。現代とはかけはなれた環境の中で製作された当時の品物が、今の時代に同じ形で伝えられる、この陶磁器というものには、改めて驚嘆させられます。おそらく何の作為もなく、ただただ用のために作られたであろうこのような白磁の壺が、当時から現代まで移り行く時代を、静かに黙然と見つめてきたのだと思うと、やはり感慨深いものがあります。
古伊万里白磁壺 江戸〜明治 高さ18.5cm・口径9cm・底径8cm

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